パリ15区、高架沿いに建つなんとも「半分」なアパート【ブラタモリ】

2018/03/08 06:03

パリにある不思議な見た目の建物が海外掲示板で話題になってます。写真を見るとまるで半分にカットされたみたい。

左に見えるのは歩道が走っている高架?

色々謎が多そうなこの一角についてパリジャンたちが説明してくれました。

このアパートへの海外の反応

これはパリ15区にあるアパートだよ。左に見えているのは19世紀の環状鉄道プティト・サンチュールの高架。今はもう使われていない。

↑高架を通すために建物の一部が切り落とされたの?
それとも最初からこのデザインだったのかな?

↑鉄道が建設されたのは19世紀中頃。このアパートが建てられたのは1913年だから、元からこんな設計だったよう。

使われているレンガの大きさをみれば、19世紀に建てられたものでないと分かる。
19世紀の建築はもっと大きなレンガを使って建設されている。
それにこの一帯は20世紀初頭までは産業ゴミの廃棄場で、殆ど建物はなかったはず。

↑その通りだね。建物のデザインは後期アール・ヌーヴォーっぽさと初期のアールデコが混在している感じ。
当時のパリでは「角」に建つ建物は「街の価値」に大きな影響を及ぼすため、一定のデザインルール、たとえば...
1)最低高
2)飾りの入ったバルコニー
3)正面は彫刻で立体感を出す
などに従ってに建築されなければならなかった。
パリの中心部から離れたこの地区で、最新のデザインを取り入れたアパートが建設されたのはそういった理由からだと思う。

🇳🇱↑スゴイ知識だね。
建築・都市開発&歴史好きな友達がいるけど、あなたみたいだ。彼と街を歩くと単なる散歩がブラタモリになってしまう。

高架ギリギリに建てなかったのはなぜなんだろう?

↑騒音と煙を避けるためだろう。

この場所のグーグルストリートビュー(

高架とアパートの間で窮屈そうにしている2階建てが気になる。

🇬🇧↑これもアパートじゃないかな。自分の地元には高架下に埋め込まれたアパートが沢山あった。列車が通るときには激しく揺れて騒音が酷いけど、住んでいると慣れるみたい。

↑自分も線路のすぐそばにある家で生まれ育った。そのおかげでどれだけうるさくても眠れるという特技が身についたよ。

こういったいかにも「パリ」といった感じの建物はすべてナポレオン時代の(パリ市長、オスマンによる)「パリ大改造」以降に建てられた。
ということはどれもまだ築100-150年ほどなんだけれど、もっと古く見えるね。

↑「100年はヨーロッパでは長くない。100キロはアメリカでは長くない」、ってことわざがあるとか無いとか...。

🇺🇸アメリカのほうがこの建物よりも古いのにヨーロッパみたいな街並みがちっともないのはなんでだろう?

🇩🇪↑東海岸、特にニューイングランドには築100年以上の建物がわんさかあるはずだよ。

🇺🇸↑その通りだった。ボストンで検索して最初に出てきた写真がこれだったよ。

鉄道の高架は今では歩道として使われているのかな?ニューヨークではハイラインの再生が有名だけど。

プティト・サンチュールの大部分はまだ立入禁止だけど、一部公共空間として解放されている。
「Promenade plantée」と呼ばれる転換計画で、実はハイラインよりも20年前から実施されている。
使われなくなった鉄道を公共緑地に転換するのは世界的な流れ。おそらく今後拡大していくと思うよ。

仕事の関係で何度もこの場所を通ったことがある。1階のレストランで食べたこともあるけど不味かったw

高架の反対側にも同じデザインのアパートを建ててブリッジで繋いで欲しい。
ブリッジの上に架かるブリッジってのも面白いだろう。

↑大阪には建物の中を高速道路が貫いているビルがあるようだぞ。

ゲートタワービル

なんかハリボテみたいだねw

修正しておいたよ。

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