「死に瀕した脳は自らを『沈黙』させ、出来る限り生きながらえようとする」独科学者らによる研究【海外の反応】

2018/02/28 21:16

死の瞬間に人の脳裏には何が浮かんでいるのか?

驚くべきスピードで進歩する科学、脳細胞をスキャンし映像化できる技術が生み出されるのも時間の問題だろう。

現状では「最期に見たもの」を映像にはできないが、死の瞬間に「脳細胞」が、もっと正確にいえば「脳神経」が、どのように死を脳全体に伝えるのかを記録した論文が最近発表されている。

その論文を執筆したのはドイツとアメリカの脳科学者たち。ベルリンとシンシナティの病院を舞台に研究は進められていった。

「鬱の伝播」:脳はどのように死と向き合うのか

被験者となったのは、電極を脳に埋め込まれた9人の患者。9人は「電車にはねられた」「階段をから転落した」「心臓麻痺」などにより全て脳に重度の傷害を負っており、電極によってモニタリングが行われていた。

脳は神経細胞の巨大なネットワークであり、1つ1つの神経細胞は「ニューロン(神経単位)」と呼ばれる。このニューロンは電荷を持つイオンで満たされていて、アンバランスなイオン分布による電位差により起きるショックが電気信号として伝達される。

ニューロンはこのアンバランスなイオン分布を維持するために絶え間なく活動を行っている。そして、その活動のエネルギー源となる酸素や化学エネルギーなどを運ぶ役割をするのが血液である。

ニューロンはできるだけ死を遅らせようとする

身体が死亡すると、脳への血流は止まってしまう。論文によれば、酸欠状態になったニューロンは、残されたエネルギーを出来る限り温存しようとし始めるという。

残されたエネルギーを使い果たせば、「死」が訪れてしまう。そこで、できるだけ死を遅らせるために、ニューロンは電気信号の行き来をストップさせる。そうして血流が再開するのを静かに待ち続けるのだ。

興味深いことに、このニューロンの変化は波状に広がっていくのではなく、脳内全体が一瞬にして「沈黙」モードに切り替わるのだという。

ニューロンが沈黙状態になった瞬間から数分後、エネルギーを使い果たしたニューロンからイオンが漏れ出し始める。すると保たれていたアンバランスなイオン分布が解消され、それが脳全体に波状に広がっていく。こうして、電位差を失った脳はネットワークとしての機能を停止し、「死」に至る。(1940年代にこの種の研究を初めて行ったハーバードの生物学者は、このような死への脳の波状反応を「鬱の伝播」と呼んでいる)

これが脳の「最期」の活動なのだが、これをもって「死亡確定」とするのは時期尚早と執筆者たちは注意書きをいれている。

死後数分以内であれば、ニューロンは脳を蘇生することができる!?

以前に行われた動物実験によれば、なんとニューロンの蘇生が可能であるという。一定時間以内に血流と酸素の供給が再開されれば、脳の電位差を復活させニューロンのネットワークを蘇らせることができるというのだ。

しかしながら、脳を満たす液体が電位差を失っている状態が「数分」続いてしまうとニューロンは「あきらめ」状態になってしまい、それ以降の蘇生は不可能となる…。

このニュースへの海外の反応

「鬱の伝播」ってすごい響きだな。

電池が切れる瞬間にiPhoneが位置情報を送信するのにどことなく似ている...。

科学が進歩すればいずれ低温で冷凍保存された脳を蘇生することができるようになる?
それとも冷凍・解凍することによって脳は「あきらめ」状態になってしまうのだろうか。

これを読んだらいつか必ずやってくる自分の「脳死」が怖くなってきた...。

↑脳は痛みの受容体を持たないので、この脳死のプロセスは無痛だよ。

「脳に重傷害を負った人」のニューロンが死に際してどう反応するかの研究だから、健常人のニューロンは異なる反応を起こす可能性もあるのでは?

この不可逆な「脳死」を防ぐ方法が20年以内に開発されることを祈る。

↑液体の中に生きた状態の脳を保存することができるようになるってこと?

↑地下に何百の脳を並べてひたすら仮想通貨マイニングさせる...なんてのが現実になってしまのか...。

これを読むとギロチンは残酷な処刑方法だったんだなと改めて思う。

次に誰かが死んだとき「死亡しましたか?」と聞く代わりに「ニューロンが電位差を失った状態が数分継続しましたか?」と聞いてみよう。

↑元妻の父親が死んだとき彼女が送ってきたメッセージには「父さんは『肉でできた乗り物』から出ていったみたい」と書かれてあった。

↑「人間が『肉でできた乗り物』の中に入っているんじゃない。人間が『肉でできた乗り物』なんだ」って返信するとよい。

酸素たっぷりの血液を脳にずっと送り込めば、脳は死なないってことなのかしら?

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